プロテインの効果半減?残念な飲み方してませんか?
「あ~惜しい。」「もったいない」「残念だな。」って思うこと、ありませんか? せっかくのメリットや可能性を台無しにしてしまうからこそ出てくる表現だとは思いますが、よいところを打ち消してしまうような扱い方はあまり褒められたものではありません。
上質な豆を使って、バリスタにとっても美味しいコーヒーを淹れてもらったのに、砂糖とミルクをたっぷりと入れて飲んでしまったり。A5ランクの黒毛和牛にマヨネーズをたっぷりかけて食べてしまったり。
それぞれの食材や個人の趣味嗜好にまったく罪はありませんが、掛け合わせやタイミングによって目的の本質がブレて残念な結果になってしまうこともあります。
あなたがもし身体づくりや健康のためにプロテインを飲んでいるとしたら、よかれと思って取り組んでいることを見直したほうがよいかもしれません。 この記事を読み進めながら「実は間違いだった」ことに気づける方がいるなら幸いです。
ちょっと残念……やりがちな飲み方!
通常の食事と同じタイミングで飲む
プロテインは1日の食事のうち、不足しがちなタンパク質を補うためにおすすめの栄養補助食品です。
しかし、こんな場合はちょっと見直しましょう。「タンパク質はたくさん摂取した方がいい!」という気持ちはわかりますが、肉や魚、卵などのタンパク質豊富なおかずが十分にあるにも関わらず、同じタイミングで飲み物代わりにプロテインを飲んでいるなんてことはことはありませんか?一回の摂取量が多くなりすぎて、消化器官への負担が多くなったり、吸収されずに排出されてしまう可能性があります。効率的な摂取がプロテインのよいところなのに、もったいないですよね。
便が柔らかすぎたり、おならが臭い、ガスが溜まるなんてこともタンパク質の過剰摂取がひとつの要因になっているかもしれません。手軽に飲めるところがプロテインのよいところですので、間食や補食として活用するのがおすすめですよ!
また、比較的吸収が速いホエイプロテインを飲んだ直後に食事をとると、食物繊維や脂質などの栄養素と一緒になるため「吸収が速い」という特性が失われてしまいますよね。
いますぐできる簡単な対策
「プロテインはタンパク質が不足している時に飲む!」
ごくごくシンプルなことですが「過ぎたるは及ばざるが如し」ですので、日常生活の食事を見直したときにタンパク質が足りていないかなと感じた時に活用するようにしてください。 足りているかの目安は「自分の手のひら1枚分(片手)」を頼りにしてみましょう!
トレーニングしない日は飲まない
みなさんのプロテイン補給タイミングはいつでしょうか。ハードなトレーニングをがんばった日?もちろん、運動量も多くなるので当日はプロテインを飲んでいる方も多いでしょう。しかし、トレーニング後の筋肉(タンパク質)の合成は1〜2時間後にピークを迎え、その後約48時間は合成が高まっているのです1)。つまり、トレーニング後2日間は、運動の有無に関係なく、十分なタンパク質摂取が重要になります!
通常の食事でタンパク質量を摂取できている方は除きますが、特にダイエット期間中などで摂取カロリーの制限がある場合、シビアな食事管理を継続できる方は多くないかもしれません。
いますぐできる簡単な対策
「ダイエットの補食はプロテインと決める!」
ボディメイクに成功している人は食事やサプリメントの内容をルーティン化している人が多いです。都度自分に最適な栄養バランスを考慮するのは、知識と経験が必要ですし、実践の難易度も高いですからね。
プロテインは余分なカロリー摂取を抑えつつ、高タンパクな栄養素を補給できるサプリメントです。「筋肉はキッチンで作られる」という名言があるように、オフの日の食事こそ身体づくりのポイントであると心がけましょう!
まとめ
どんなものであっても、長所短所はあるものです。
あなたも職場や学校などのコミュニティで自分の長所を活かせる場所にいれば、きっとよい力を発揮できるはず。それは食事でも同じことなので、できるだけプロテインの長所を活かせるようにしてみましょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです!
参考文献
1)Phillips, S. M., Tipton, K. D., Aarsland, A., Wolf, S. E., & Wolfe, R. R. (1997). Mixed muscle protein synthesis and breakdown after resistance exercise in humans. The American journal of physiology, 273(1 Pt 1), E99–E107.