プロテインとアミノ酸の効率的な飲み分け
プロテインやアミノ酸は、筋肉をつけたい方や健康を維持したい方に欠かせない栄養素です。しかし、どちらもタンパク質に関係しているということはわかっても、どのように使い分けるのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プロテインとアミノ酸の違いや効果的な摂取方法について、科学的な根拠をもとにわかりやすく解説します。
「プロテインは飲んだことがあるけど、アミノ酸にはまだ手が出ないな」という方はぜひ参考にしてみてください。
プロテインとは何か？
プロテインとは、英語でタンパク質という意味です。タンパク質は、筋肉や皮膚、髪の毛、内臓などを作る材料になるため、人間の生命の維持に欠かせない栄養素です。
プロテインには、人間の身体に必要な20種類のアミノ酸がすべて含まれているため、手軽に大切な栄養素を摂取することができます。
食事で充分にタンパク質が摂れない、トレーニング後の素早く手軽な栄養補給に取り入れていただいている方もいるのではないでしょうか。
アミノ酸とは何か？
アミノ酸とは、タンパク質を構成する最小単位の成分です。タンパク質は20種類のアミノ酸が結合してできており、その組み合わせや順番によってさまざまな機能を持ちます。
アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸があります。必須アミノ酸は体内で合成できないため、食事やサプリメントから摂らなければなりません。非必須アミノ酸は体内で合成できますが、ストレスや病気などの要因で不足することもあります。
アミノ酸はタンパク質の最小単位であるため、体内で分解する必要はなく、約30分というスピードで吸収できます。トレーニング前からトレーニング中にこまめにアミノ酸を摂ることで身体の中にアミノ酸を充実させておくことが、よいパフォーマンスを維持し、理想の身体に近づくためのポイントと言えるでしょう。
効率的に飲み分けるには
※6大栄養素は【食物繊維】を含んでいる
図のピラミッドは下に行くほど誰もが必要で、上に行くほど必要な人のニーズが分かれることを表しています。
一番大切なのは、朝昼晩の食事なのは言わずもがな。プロテインやアミノ酸を生活に取り入れようとしている方には、さらに細かく分けて考える必要がありますね。
目的やシーンによって使い分けられるとそれぞれの特徴を活かし、身体へのメリットも得られます。
プロテイン
先ほどご紹介した前提を加味すると、老若男女問わず大切なのはバランスのよい食事。ここを整えるのが基本ですね。
おにぎりだけ、パンだけなど主食のみで済ませずに、食事にプロテインをプラスしたり、忙しい朝でもプロテインだけは飲んでから出かけるようにするなど工夫次第でバランスの調節ができます。
その次に、健康的な食生活を意識して軽い運動を習慣にしている方は、プロテインを活用して積極的にタンパク質を摂るとよいでしょう。プロテインの飲み分けやタイミングは前述した通りです。生活サイクルや好みに合わせて選んでみましょう。
アミノ酸
さらに筋トレやランニングを日常的におこない、目標に向かってがんばっている方にはより細かく配慮した栄養補給も大切になります。トレーニング前後の時間にアミノ酸サプリメントを活用するのがおすすめです。
運動前に、食事をたくさん摂るとお腹いっぱいで動きづらくなったりしますからね。トレーニング前にEAAやBCAAなどのアミノ酸ドリンクを飲んだり、運動中の水分栄養補給として活用するのもよいでしょう。
さらに高みを目指す方は、クレアチン、グルタミン、β―アラニンなどを追加するとハードなトレーニングに向かう身体のサポートにもなるはずです。
まとめ
- プロテイン
食生活で不足しがちなタンパク質を補う。運動後に身体に必要なアミノ酸20種類全てを網羅的に素早く手軽に補給できる。 - アミノ酸
トレーニングやスポーツ時に必要な栄養と水分を手軽に補給できる。
24時間は誰しも共通です。
1日の中で何にどれだけ時間を費やし、どんなものをどれだけ食べるのか。特徴を知り、効率的な方法さえ知っておけば、それを活用するかしないかの判断材料になります。
この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。
